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株式会社ヒューマンインタフェース代表取締役 小畑 貢 が使い手の世界についてのお話をお送りします。
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スマホ 使いはじめ70日間の記録-9

15日目 電車
スケジュール機能を使う。 12月16日に新しいイベントを追加入力した。 追加入力は今までうまく行かないことが多かった。 12月のスケジュール表を開き 試しに16日の欄をタブルタッチしてみたらイベント入力画面になった。
なるほどタッチが駄目ならダブルタッチすると新しい画面が開くようになっているようだ。
このやり方はいろいろな場面で役立つかもしれない。 しっかり覚えておこう16日に新しいイベントを3つ入力出来た。 電車にて2125

15日目 電車
スケジュール機能を使う。 12月のスケジュール表を見ていて翌月のスケジュール表を見たくなった。
画面に表示されている表を 翌月に変える機能がまだまだ見つからず、1月6日に新しいイベントを入力出来ていない。
試しにホーム画面に戻ってアプリケーションボタンをタッチ、 スケジュールアイコンをタッチしたら黒い画面の月間スケジュール表になった。 タイトルバーには左右向き矢印があり それをタッチすると1月の月間スケジュールにも翌々月の月間スケジュールにもなった。
電車2205
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スマホ日記 使いはじめ70日間の記録-8

15日目 電車内
スケジュール機能を使う。 12月15日に新しいイベントを入力した。 イベント名の入力時に文字と文字の間にスペース入力出来た。 昨日まではやりたくでもできなかった。 文字入力画面の右下方にあったアイコンひょっとしてと思いやつてみたらスペースボタンだった。 これは覚えた。
しかし イベント入力出来た後、 他の項目も入力しておきたいのだが イベント名のすぐ下に 保存ボタンと文字入力画面が表示されていて、下方の項目を表示させるためタッチするスペースが無い。 大変困った。 仕方無く、保存ボタンをタッチする。
編集アイコンが見つからない問題がネックになり、結局他の項目はなかなか入力出来ない。

15日目 職場
来年の1月にスケジュールを入れたい。
2011年12月の月間スケジュールを表示させた状態。
ここで、来年1月21日に、友人の完全退社を祝うイベントのお知らせが来ているので参加することとし、そのイベントを登録しようとした。
12月のスケジュール表が表示された画面で来月に切り換えるボタンを探したが見つからない。
表に載っている1月の第1週の日にちのところを何度もタッチしたが切り替わらない。
上の2011年12月という表示の辺りをタッチ、反応なし。
12月のスケジュールを掴んで移動させたが1月のスケジュール表は出てこない。
パソコンや携帯電話だと、スクロールすれば翌月の表が現れるのだが、この機種はそういった常識が通用しない。
しかたないので、いったん12月の予定のない日をタッチ、イベントを書き込んで開始日時の日付を1月21日に変えた。
そこで、ちゃんと1月の月間スケジュールに入ったか、確認しようとしたが、12月の月間スケジュールをー1月に変える機能が見つからない。

いろいろとやっていたら偶然黒い月間スケジュール表の画面になり、左右に向いた三角が表示されたのでそれをタッチして1月26日にイベントが書き込まれているのを確認できた。
それにしても、普通なら簡単にできることがこのスマートフォンだとなぜ、こんなにも難しいのか。
正しい操作に気づかないように、気づかないように作ってあるようだ。
何のためにそういう作りにしてあるのか理解できない。
16時00分

問題を見逃さないテストデザイン 11 テスト目標の設定-2

マルチタスク型製品の場合

自動車のカーオーディオを使うユーザーは、車を運転し走らせるというタスクと、音楽を聴くという2つのタスクを同時に行います。リビングルームの壁面にあるインターフォンのユーザーは、テレビ番組を視聴するというタスクをしている最中に来客を知るという2つ目のタスクをします。
入院患者の血管に薬液を投与するときに看護師が使うポンプ、投与には1時間も1時間半もかかります。その間、看護師は他の患者に薬液を投与したり、世話をしたり、別のタスクをします。
このようなマルチタスク型製品の場合、ユーザビリティテストの目標(知りたいこと)設定については、どのように考えたらいいでしょうか。

あなたはカーオーディオ製品のメーカーで開発中の試作機のユーザビリティテストを担当しているとします。
ドライバーが一般市街地を法定速度で自動車を運転中に、視線は前方を見たまま、左手の指を使ってラジオ番組を自在に切り替える新しい試作機が完成しました。カーオーディオの新製品です。AMやFM、ユーザーが好きなラジオ番組を自由自在に聴くことができるか、運転しながら視線は前方を見たまま、音量調節もしながら好きな番組を楽しめるかどうか、ユーザビリティテストで確認することになりました。使うのはドライビングシミュレーターです。

このケース、ユーザビリティテストで私達が知りたいこと、確認したいことは何でしょうか? テストが終わった段階で私達は何がわかればいいでしょうか? 少し考えてみましょう。あなたが思いついたことはどんなことですか?

目標1
視線は前方を見たままで、好きなラジオ番組を選び、音量調節して聴くことができるか、知りたい。

ですね。確かにそれは知りたいことです。開発プロジェクトリーダーの要求はそれだけです。
こんなケース、あなたはどうしますか? プロジェクトリーダーの要求はそれだけなんだからそれが確実にわかるように計画する、それだけでしょうか?
あなたが実際に車を運転していたとしたらどうでしょうか?
視線は前方を見たまま操作できると言っても、長い時間片手運転を続けるのは不安だと言う人もいます。あなたは麻雀をしたことはありますか?もうパイといいますが、中央に積まれたハイを他の人に見えないように一つずつ取るときに親指の平でなぞって模様を触覚で読み取ります。模様無しや、いーぴん(日の丸のような形)などはすぐにわかりますが、触っただけではわからないものも沢山あります。右手だけでハンドルを持ち、前方を見て運転している最中に、左手の指でスイッチを触り、あれ!これ文化放送かな?TBSかな?日本放送かも? と迷ったらどうなるんだろう。結局、視線を前方から左手に移したりするかもしれない。大丈夫だろうか? いろいろ疑問がありますよね。
そういう疑問の答が知りたいですよね。

つまり、次のことも知りたい。
目標2
走行中、視線を前方から左手に移した回数。
どの被験者もこの回数がゼロであれば、確かに前方を見たまま触角だけで操作できたと言えるでしょう。しかし、この試作機は新製品ですからユーザーははじめて見て、はじめて使います。使い方を理解し触覚だけでわかるようにある程度の練習も必要です。一定の練習をした後、タスクを10回繰り返し、毎回のタスクで「視線が左手に移動した回数」のデータが採れればいいでしょうね。もちろん理想はゼロです。

目標3
走行中、視線が左手に留まった時間
たまに視線が左手に移動することは全くないでしょうか。10回に1度、2度くらいあるかもしれません。ある程度視線移動はあるのが自然かもしれません。仮に、視線移動があった場合、視線が左手に留まる時間、言い換えると視線が前方を向いていない時間がどのくらいになるかは、とても重要です。1秒も2秒も視線が左手に留まるようでは、脇見運転していることになりますから、危険な運転になります。ですから、走行中の視線が左手に留まる時間は0.1秒の精度で測定する必要があります。

ここまで考えて、あなたの中に何か疑問は残っていませんか?
道路状況に大きく左右されるではないかと言うことです。
前方を走っている車が1台もなく、後方に続いている車もいない、そういうときなら、視線が左手に移動しても、視線を戻すのに1秒以上かかったとしても困ることはありません。しかし、時速60キロで走行中、すぐ前を車が走り、その車のスピードが速くなったり遅くなったりするときには、追突や後からの衝突の危険が高まり、視線は前方に釘付けになりがちです。こういった道路状況と走行スピードなどは適切な条件を設定することになります。

目標4
事故発生回数
ドライビングシミュレーターの仕様にもよりますが、前の車に追突せず、後ろの車から衝突されない、車線変更時に衝突しない、その他の交通事故を起こさないかどうか。これが一番大切なことですね。
ですから、事故発生がゼロだったのかどうか知る必要があります。
前方を見たまま、左手の触覚だけでカーオーディオの操作ができても、交通事故を起こしては元も子もありません。

以上のように、マルチタスク型の製品では、ユーザビリティテストにおける目標(知りたいこと)は、ふたつのタスクにそって設定する必要があります。自動車以外の分野の製品を扱っている場合は上記を参考にしてユーザビリティテストの目標を設定しましょう。
スマホ日記 使いはじめ70日間の記録-7

14日目 職場

16時頃スケジュールを使った。 12月21日の欄に客先訪問を入力。 入力が終わったと思い確認したら 同じものが12月22日にも入っていた。
私は22日に入力した覚えは無い。 22日のデータを消すことにした。
いくら、あれこれやっても編集可能にする「鉛筆アイコン」が表示されない。 ドコモの店員さんにやり方を教えてもらったし、2~3回はうまく出来たのだが10回ほど繰り返しても駄目。
ある状態で左下のメニューをタッチすればいいはず、 しかし駄目。
少し時間を置いてまたトライ、開始 5回目くらいに やっと「鉛筆アイコン」が左下に出た。 左から編集 削除 送信 3つ並んでいる。
ここまで、22日のデータを消そうとやり始めてから18分かかった。 何故出来たのかまつたく見当もつかない。
たいていの機器なら失敗と成功を2回も体験すれば、因果関係に気づいて学習できるが、 このスマートフォンは何十回体験してもまつたく学習不能だ。 言語道断。
スマホ日記 使いはじめ70日間の記録-6

10日目 電車

電車の中で少し 20分くらい使った スケジュールをいくつか入力した。
どこをタッチしたからこうなったという、因果関係がどうも掴めない。


11日目 旅行先

朝早く起き羽田空港へ長崎空港からレンタカーで平戸へ17時半ホテル到着この日はスマホは全く使わなかった。


12日目 旅行先

平戸滞在 レンタカーで墓参り、 市役所に行き3代前までの古い戸籍謄本を取った。 その後 光明寺で父親の法事に参加。 この日もスマートフォンは全く使わなかった。


13日目 旅先から帰る途中、高速バスの中

長崎空港から羽田空港へ。 夜、羽田からの高速バスの中で 明日朝 客先に直行するので電車の乗り換えを調べようとした。「 乗り換え」とキーワード入力し検索をタッチ すると検索結果なのか 何なのか よくわからない画面になり、しばらくして 最初からやり直したが やはりわけわからない。 止めた。

途中の駅
駅に着いてから 再度 乗り換え案内を探した。 キーワードは「乗り換え」、 エキスパートで調べた。 ○○駅0945到着にして検索しようと思ったが、検索ボタンが無い。
「更に詳しく調べる 」と言うリンクをタッチ。 入力が不正ですと言われた。言い方に少しカチンと来る。
駅名も 日付も 時刻も確認したが わからず使用を止めた。

プロフィール

HN:
小畑 貢
性別:
男性
職業:
ユーザビリティ・コンサルタント
自己紹介:
株式会社ヒューマンインタフェースの代表取締役 小畑 貢です。

弊社はユーザビリティ評価及び関連サービスを提供しています。
市販の商品や開発途中の試作品(ソフトウェア含む)を対象に、一般ユーザーが使用する様子を観察、分析し、ユーザーがどの程度使うことができるか、何を改良するべきかを提案します。

弊社ホームページもご覧ください。
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