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株式会社ヒューマンインタフェース代表取締役 小畑 貢 が使い手の世界についてのお話をお送りします。
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20 ボタンがついている

20 ボタンがついている

私の補聴器にはボタンがついています。耳栓は耳穴に入れ、ワイヤーがあって補聴器が耳の上にのります。補聴器上部に少し突起したボタンが1つついています。長い間、ボタンの存在を忘れていたのですが先日、ふと思い出しました。
 耳に補聴器をつけているときに、ボタンを押すと『マスター』もう一度押すと『快適』、もう一度押すと『マスター』と言います。私の補聴器には2つのモードが設定してあります。あまりはっきりした違いは感じませんが、私の理解は、マスターは標準モード、周囲の音声をあるがままに何の処理もせず聞くモード。快適は聞いて不快に感じる音声、例えば道路を歩いてるときの騒音、人の会話音声と明らかに異なる音などをあまり聞こえないように工夫されたモード、だと理解しています。
 私は常に、快適モードで使っていますが、先日、歌舞伎を見に行ったとき意識してマスターにしたことがあります。私が歌舞伎を見るときはいつもイヤホンガイドを利用します。片方の耳にイヤホンを入れて解説を聞きながら舞台の演技を見て、もう一方の耳で役者の台詞や効果音、長唄などを聞いています。江戸時代に歌舞伎を見た人達はその時代の社会の仕組み、人々の価値観、起こった事件、流行など理解した上で芝居を楽しんでいたのでしょうが、現代の私達はそうはいきません。そういう知識不足をイヤホンガイドが補ってくれます。こういう歌舞伎の楽しみ方は補聴器を使わないときはできませんでした。聞こえる左耳にイヤホンを差し込むと聴力の低い右耳では役者の台詞は全く聞こえなかったからです。
   静かなオフィスでマスターにすると天井のエアコンの吹き出し音が聞こえますが快適に戻すとほとんど吹き出し音は気になりません。今のところ、このモード切り替え機能はほとんど利用していませんが、テレビを視聴するときのモード、舞台のライブ音楽を聴くモード、電話モード、その他にもいくつかのモードがあるのでいろいろ試してみたいと思います。
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プロフィール

HN:
小畑 貢
性別:
男性
職業:
ユーザビリティ・コンサルタント
自己紹介:
株式会社ヒューマンインタフェースの代表取締役 小畑 貢です。

弊社はユーザビリティ評価及び関連サービスを提供しています。
市販の商品や開発途中の試作品(ソフトウェア含む)を対象に、一般ユーザーが使用する様子を観察、分析し、ユーザーがどの程度使うことができるか、何を改良するべきかを提案します。

弊社ホームページもご覧ください。
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