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株式会社ヒューマンインタフェース代表取締役 小畑 貢 が使い手の世界についてのお話をお送りします。
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私の血圧計体験-2

夏の血圧、冬の血圧


朝起きてほとんど何も行動しない状態で、毎日血圧を測定しノートに記録します。記録するのは最高血圧、最低血圧、心拍数の3つです。朝、マンションと違って我が家の寝室の温度は夏と冬の差がとても大きいので季節によって血圧測定もいろいろな違いが生じます。夏場は半袖のパジャマなので左上腕に腕帯を巻くのは簡単ですが、冬季の朝は寒いし長袖のパジャマなので腕帯を巻くのは少し面倒です。左の長袖だけを脱いで、左肩はすっかり露出した状態で測ることがよくあります。エアコンが早朝にオンになるようにタイマー予約しておけばいいのですが、面倒だったりわずかな時間のために長い時間かけて寝室をあたためるのがもったいないという気がして寒さを我慢しながら測定することが多いのです。左の袖を肩までまくりあげた状態で測定することもあります。そんなときは、絡めた袖がわきの下の血管を圧迫していないかと心配になり、一度測って結果が普通と同じであればいいのですが、ちょっと高目だったり低かったりすると、もう一度、二度と測りなおしをしてしまいます。


夏場は120台の数字ですが、冬場12月になると140台からなかなか下がらなくなりました。私は毎月血圧の記録を付けたノートを持って病院に行き、診察後1ヶ月分の薬を処方してもらっています。12月、医師と相談した結果、強い薬にしましょうということになり、それから強い薬になりました。それからしばらく強い薬を飲んでいたのですが、その年と翌年の冬を越して夏場に入ると血圧が110台になるということがしばしば起こり、なんとなく心臓の動きに不安感を覚える日が続きました。これは血圧の下がりすぎではないかと思い病院で医師に相談しました。その結果、「では、弱い薬に変えましょう」ということになりそれから弱い薬を飲むことになりました。弱い薬に変えたので冬場にさしかかり血圧が上がってこないかと日々注意して測定しましたが、ときどき140台になることはあってもたいていは130台どまりで冬を乗り切ることができました。
 そんなとき、
140台の数字がでたときはまず、睡眠不足がなかったか、風邪気味ではないか、自分の体調を思い起こします。体調異常が無いのに140台が出たときには、2回、3回と測定をやり直してどのくらいに落ち着くか、確認します。やり直すのは腕帯の巻きつけからやり直すときもありますが、腕帯はそのままで再度「測定開始」ボタンを押す場合もあります。


そして低い測定値をノートに記録します。たまに、145とか高い測定値になったときは「昨晩夜更かしした」「風邪気味」「今朝はとても寒い」などと考えられる原因をノートに記入します。そのメモともども病院の医師に報告しますのでこれはいいやり方だと思って続けています。


腕帯の締め付け圧が強いときと弱いとき


上腕部に腕帯を巻き「測定開始」ボタンを押すと、腕帯が上腕を圧迫し始めますがそのときの圧が強いときと弱いときがあります。強い時は「おっとっと---」と少し心配になるくらいきつく腕を圧迫しますが緩いときは「あれっ---今の測り方で大丈夫だったのかな?---」とこれまた不安になります。そんなとき、2度、3度と測りなおしてみますがやはり同じくらいの数値になることが多く、「やっぱり、このくらい高いんだ---」などと思ってノートに数値を記入します。


長い間、この圧の差は疑問でした。圧迫が強いときが正常な測り方なのか、弱くても正常な測り方なのか。どうして圧が強かったり弱かったりするのか。ある人にそのことを質問したことがあります。すると自分の血圧が高いときは圧が強く、血圧が低いときは圧は弱くなるとのことでした。だとすれば、その日によって測定するときの締め付け圧が変わるのは当然で心配する必要はありません。


しかし、病院に行ったときいつものように「腕を出してください---」と言われ水銀柱の血圧計で血圧を測りました。そのときかなり強く腕が圧迫されたのですが血圧は120台で低目の数値でした。血圧が低いのにどうして圧が強かったのか?と不思議に思って医師に聞いてみました。「血圧を測るとき、腕を圧迫する圧力が強かったり弱かったりするのはなぜですか?」答えは意外にも「締め付け圧はそんなに変わるものではない、そのときの自分の血圧の高さとは関係ない」という返事でした。薬局でさらに同じ質問を薬剤師にしてみましたが、返事は医師と同じものでした。


締め付け圧が高いときと低いときがあるのはなぜ? という疑問は今も解消していません。使っている血圧計の機種とか加圧方式とかの違いでいろいろなケースがあるのかもしれません。もし、そうだとしたらメーカーのWebサイトで機種名を指定して調べる必要があると思い早速、調べました。


私が使っている機種はすでに製造中止になっていましたが、関係ありそうなQ&Aがありました。


Q.圧迫帯の締め付けが強く、計測する時に腕が痛むのですが。
A.  血圧を測定する際は、血流をいったん止まるまで圧迫(最高血圧数値+20~40水銀柱ミリメートル程度加圧)します。そのため多少の痛みを感じる場合があります。
また、一般に血圧の高い方は圧迫感が強くなる傾向があります。
痛み、しびれなどを感じた時は無理をしないでください。

血圧が高いときは、締め付け圧も高くなる傾向があるということで血圧を測るときに、締め付け圧が強かったり弱かったりするのはあまり気にしなくてもよいということのようです。でも、実際に測るときは、結構気になってしまいます。


突然、電池液の漏れ


3年目を過ぎたころ、突然、「開始」ボタンを押しても何も反応しないという事態が起こりました。画面には何も表示がありません。前日までは何の問題もなく血圧を測れたのに突然の出来事で何が起きたのかわかりません。あれこれやった後にバッテリーボックスを開けると電池から少し液が漏れかけています。旅先でこんなことが起こったら数日血圧を測れないといったことにもなりかねません。それどころか、液漏れがもっとひどくなっていたら本体さえ使えなくなってしまう可能性があります。私は液漏れをぬぐいとって新しい電池を入れ替えました。


腕帯を巻いた時点で


私はいつも腕帯を巻き終えた時点で、巻き方はこれでよいのか、よくないのか知りたくなります。よい巻き方の状態とよくない巻き方の状態を区別するのが難しいからです。ちょっと緩すぎるかなと思っても結局、測定開始して結果が予想の範囲であればそれでよしとしますし、結果が予想外だった場合は巻きなおして再度測定します。


精神も安静に


ある朝、連続ドラマを見た直後に測ったら142でした。「あれっ、いつもより高い---」と思って少し間をおいてもう一度はかったところ124と表示されました。ノートには124と記入しました。


身体を動かさず静かにしていても精神的に感動したりといったことがあると血圧は高くなるということを実感しました。ドラマを見たくらいのことでもやはり血圧に大きな変化が生じるのだとわかりました。


                                                           (続く)

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プロフィール

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小畑 貢
性別:
男性
職業:
ユーザビリティ・コンサルタント
自己紹介:
株式会社ヒューマンインタフェースの代表取締役 小畑 貢です。

弊社はユーザビリティ評価及び関連サービスを提供しています。
市販の商品や開発途中の試作品(ソフトウェア含む)を対象に、一般ユーザーが使用する様子を観察、分析し、ユーザーがどの程度使うことができるか、何を改良するべきかを提案します。

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