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株式会社ヒューマンインタフェース代表取締役 小畑 貢 が使い手の世界についてのお話をお送りします。
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14 うっかりぐっすり

14 うっかりぐっすり
晩御飯を済ませると、私は使いなれた音波歯ブラシに少しだけ歯磨き粉(実際は粉ではない)をつけて、歯を磨きます。とくに上下左右の奥歯の付け根、歯茎の部分をしっかり磨くようにしています。仕上げに舌の表面を軽く磨いてすすぎます。そして左上奥の部分入れ歯を外し洗って水に浸します。部分入れ歯を入れたまま寝てもいいのですが、少しでも噛み合わせがずれていたりすると寝ている間に歯ぎしりをするなどで口の中を怪我することがあったのです。すると口内炎ができたり、入れ歯のはまり具合が悪くなったりという状態が数日続くことになります。だから、毎晩入れ歯は必ず外して寝るようにしています。
   歯磨きを終えるとしばらくの間、家族と一緒にテレビの番組を見てから寝ます。ある夜、寝てしまった後に、何だか変なことに気づいて目が覚めました。右の耳にはしっかり補聴器が入っているのに右側を下にして眠っていたのです。枕の上とはいえ、私の頭の重さで補聴器のワイヤー部分が圧迫されている危険な状態です。あわてて起き上がり、補聴器を外しました。補聴器からワイヤーが出てその先に耳栓がついていますが、耳栓とワイヤーの接続部は切れやすいので耳穴から耳栓を取り出すときは注意深く抜くように言われていました。寝るときは当然補聴器を外さなければなりません。早く気づいたので故障にはならないで済みました。
 使いはじめて5か月足らずですが、「うっかりぐっすり」は3回目です。どうしたら、寝る前に確実に外せるだろうか、今のところよい解決策は見つかっていません。やや、朦朧とした状態で寝ることが多いので対策はなかなか難しい。耳に異物が入っているという違和感はないのでその点はとてもよいのですが、それだけにうっかりぐっすりは防止が難しい。解決策はいまのところ見つかっていません。
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13 うっかりシャワー

13 うっかりシャワー
夏の暑い時期、運動不足になりがちです。せめて20分くらいは歩きたいのですが暑い季節はなかなかできません。曇りで時間の余裕のあったときはできる限り少しでも歩くようにしています。今日、外を歩いてから家に帰ると汗が出てきました。はやくさっぱりしたいと私はすぐにシャワーを使いはじめました。いつものようにシャワーから出る水が温かくなったのを確認して頭から勢いよくシャワーをかけ、ほんの3秒くらい経ったときに、ハッと気づきました。両方の耳には補聴器がついたままです。私はすぐにシャワーを止め、バスタオルで頭と両耳の辺りの水分を拭き取り、両手の水分も拭き取って補聴器を取り外しました。絶対にやってはならないと強くお店の人に言われていたことです。
浴室から出て着替えた後、両方の耳のまわりと耳の穴にティシュペーパーを当てて水分を拭き取り、補聴器を取りつけると、「右、準備完了」「左、準備完了」と言ってくれました。OK、OK、多分、故障はしていないようだ。声の聞こえ方も大丈夫、3秒で素早く止めたので今回は最悪の結果にはならないで済んだのです。
浴室のドアに「補聴器外してから入れ」と貼り紙でもしようかと思いましたが、いまだに、「うっかりシャワー対策」は取っていません。1週間後、お店から届いていた空気電池のディスカウントセールの案内はがきを持って、お店に行ったとき、うっかりシャワー事件についてお店の人に報告しました。補聴器内部に湿気が入り込んで故障にならないか心配していることを告げました。お店の人は、機器を検査し故障の心配はいらない、安心して使ってくださいと言ってくれました。
12 使いはじめて3か月 2

12 使いはじめて3か月 2

家族との会話もかなり改善されました。「えっ」と聞き返すことが結構減ったと思います。しかし、家族との会話では改善されないことがあります。まづ、私本人が自分が質問されていると気づかないときがあって、そんなときは音は聞こえていても内容はまるでわかりません。子供の頃から普通の聴力をもっている人は、自分自身に向かって話されているか、そうでないかに関わらず聞こえて来る声をキャッチし内容を理解しているように思います。しかし、子供の頃から聴力が弱かった私は先ず、他の人が話している声に気づいたら、先ずその声が自分自身に向かっているのかそうでないかを真っ先に判断しているように思います。そして自分自身に向かっているとわかったら、その内容を理解しようと意識します。内容を理解出来れば適切な対応ができますが、よくわからない場合は少なくありません。そんなときは「えっ」と聞き返したり、曖昧な返事をして再度、相手から内容を聞き出すための、いわば「合いの手」を返すことが多いように思います。
また、相手の話声が私自身に向かった内容ではないと思ったのに、実は私自身に向けられていたという場合も多々あるように感じます。そんな場合は大抵、相手から「聞こえなかったのか」と質問が来ます。
 こうしたことは聴力が回復しても簡単には改善されません。

  改善されないことがもうひとつあります。会話タイミングズレです。私が話の内容を理解してどう返事するべきか、考えている間に相手から「聞こえたのか?」と突っ込まれたり、無視していると受けとめられてしまう、そんなようなケースです。
こうしたコミュニケーションのつまずきはなかなか聴力回復だけでは改善されません。
補聴器体験記 11

11 使いはじめて3か月 1

使いはじめてそろそろ3か月です。毎日、欠かさず使っています。家にいるときも、外出するときも、仕事中も、仕事で客先を訪問するときも、車を運転するときも、朝から夜寝るときまで使っています。
聴力はかなり回復しました。自分の右側にいる人と会話するのは相手の声が聞きづらく出来るだけ避けて来ましたが、今は普通に会話できます。電車のシートに座る位置を気にする必要もありません。音の方向もわかるようになりました。携帯電話がどこにあるかわからないとき、その携帯電話に電話をかけて音を出せばすぐに見つけられるようになりました。車を運転中に救急車が近づいても前からか、後から見当がつきます。先日は両耳に補聴器をつけて、左耳でヘッドホンからの音声を聞きながら右耳で目の前にいる相手と会話することも出来ました。テレビの音量は18~20だったのが15~16くらいになりました。
家族との会話は改善された面もありますが、改善されないことも残りました。
補聴器体験記 10

10  購入

体験期間2週間の次の日、お店に行って左右の耳用に2個の補聴器を購入しました。体験期間に使っていたものではなく、新品の補聴器と耳栓、説明書、収納ケース、空気電池を受け取りました。
 年令を重ね、いろいろな機能が低下し日常生活に支障が出て来ると、このようにそれを補う道具を身につけて生活するようになるのだと実感しました。
目は高校生のときから眼鏡をかけていますし、口は近所の歯医者さんのお世話になり、5年ほど前に金属のさし歯と特殊な樹脂の入れ歯を使っています。そして今、聴覚機能の番が来たという実感がしました。
プロフィール

HN:
小畑 貢
性別:
男性
職業:
ユーザビリティ・コンサルタント
自己紹介:
株式会社ヒューマンインタフェースの代表取締役 小畑 貢です。

弊社はユーザビリティ評価及び関連サービスを提供しています。
市販の商品や開発途中の試作品(ソフトウェア含む)を対象に、一般ユーザーが使用する様子を観察、分析し、ユーザーがどの程度使うことができるか、何を改良するべきかを提案します。

弊社ホームページもご覧ください。
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